Orthotics Society Orthotics Society

Pasted Graphic 35
 
先日、NPOオーソティックスソサエティーのイベントに行ってまいりました。

私の所属するこの団体は、足の機能や靴に関する研究を行い、足の障害予防や健康の増進に関する普及を図ること、そして子供の健全な育成を図る事を目的に多方面にわたり活動しています。

今回のワークショップの内容はパンプスに対するDYMCOインソールの作成、フットビューという足の計測機器を使用した足底圧計測の客観的な評価方法、変形性膝関節症に対するDYMCOインソールの作成という三部構成でした。(※DYMCOとは、何らかの手法を用いて歩行時の動きを意図的にコントロールし、スムーズでバランスのとれた状態に変化させることを意味しています。その人の悪いとされる動きを見つけ出し、身体はもちろん、靴やインソール、靴下など様々な方向から良い動きに変えていく技術です。)

どんなに身体やインソールなどに重点を置いても、履いて歩く靴がしっかりとした物でなければ何の意味も持ちません。このワークショップでは、靴の本来の目的である、歩行具としての靴の重要さをつくづく感じましたし、足の健康文化創造において、私がこれから靴づくりを続けて行くことの意味と役割を考えさせられました。また、今回のイベントは講演形式ではなくワークショップで参加型のものに近い構成でしたので、より得たものが大きかったように思います。

オーソティックスソサエティーでは全国各地で「親と子の健康広場」という、一般の方に参加していただけるようなイベントなども開催しています。子供の足の現状や生活の中での健全な足の育成教育の必要性など、日常ではあまり知る事が出来ない、足と身体の健康について触れるいい機会が持てると思います。

今後も出来る範囲でこのような活動に参加し、より多くの人に足と靴のいい関係について関心を持っていただける事を願っています。そして、ひとつひとつの小さな活動によってこの思いが広がっていき、ついには社会貢献へと繋がっていけばいいな、と思います。


NPOオーソティックスソサエティー
http://www.orthotics-society.or.jp